道後温泉の「本館」と「別館」の最も大きな違いは、建物の歴史や雰囲気、料金体系、そして休憩室やアメニティの充実度です。
日本最古の温泉として知られる重厚な「道後温泉本館」、飛鳥時代がコンセプトの豪華な「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」、そして地元の人にも愛されるシンプルな「椿の湯」。
この3つの公衆浴場は「外湯」と呼ばれ、それぞれに全く違う魅力があります。
料金やサービスも様々なので、どの温泉が自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
ここでは、3つの外湯それぞれの特徴を分かりやすく比較し、あなたの旅の目的にぴったりの温泉選びをお手伝いします。
工事中の本館の現状や、混雑を避けるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- 道後温泉の3つの外湯(本館・飛鳥乃湯泉・椿の湯)の具体的な違い
- それぞれの料金、アメニティ、休憩室の情報
- 目的別におすすめの外湯はどこか
- 道後温泉本館の工事情報や混雑状況の確認方法
道後温泉本館と別館(飛鳥乃湯泉・椿の湯)の具体的な違いを徹底比較
道後温泉には「道後温泉本館」「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」「椿の湯」という3つの外湯(公衆浴場)があります。
どれも源泉は同じですが、建物の雰囲気やコンセプト、サービス内容が全く違うのが面白いところ。
歴史を感じたいのか、豪華な気分を味わいたいのか、それとも気軽に楽しみたいのか。
ここでは、あなたの目的にぴったりの温泉を見つけるために、「料金」「休憩室」「アメニティ」という3つのポイントから、それぞれの違いを分かりやすく比べていきますね。
3つの外湯の料金プランと休憩室の違い
3つの外湯は、料金プランと休憩室の有無が大きく異なります。
一番リーズナブルなのは椿の湯で、休憩室付きの豪華なプランがあるのは飛鳥乃湯泉です。
道後温泉本館は現在、保存修理工事中のため入浴のみのシンプルなプランになっています。
それぞれの料金と休憩室の利用可否を下の表にまとめたので、比べてみてください。
施設名 | 料金(大人) | 休憩室の利用 | 特徴 |
道後温泉本館 | 460円 | × | 霊の湯(又新殿)の観覧付き |
飛鳥乃湯泉 | 610円~1,690円 | △(プランによる) | 大広間や個室など豪華な休憩室がある |
椿の湯 | 400円 | × | 地元の人も利用するシンプルな浴場 |
※料金は2023年12月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
このように、休憩室でゆっくり過ごしたいなら飛鳥乃湯泉、入浴だけを手軽に楽しみたいなら椿の湯や現在の本館がおすすめです。
タオルの有無などアメニティの違い
手ぶらで温泉に行けるかどうかは、意外と重要なポイントですよね。
アメニティは、利用する施設や選ぶ料金プランによって大きく変わります。
基本的には、料金が高いプランほどアメニティが充実していると考えておくと分かりやすいです。
一番シンプルな椿の湯は、石鹸やタオルの備え付けがないので持参が基本。
一方で、飛鳥乃湯泉の個室休憩室付きプランなら、貸しタオルや浴衣、お茶菓子まで付いてきて、とても優雅な時間を過ごせますよ。
道後温泉本館の現在のプランではタオルのレンタルはないため、持参するか現地で購入する必要があります。
石鹸やシャンプーは3つの施設すべてに備え付けられているので安心してくださいね。
歴史と風格の象徴「道後温泉本館」の現状と魅力
道後温泉といえば、多くの人がこの「本館」の姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
国の重要文化財にも指定されている建物は、まるで物語の世界から飛び出してきたような存在感があります。
明治時代に建てられた木造3階建ての建物は、迷路のように入り組んだ構造も特徴的。
現在は、未来にこの建物を残すための大規模な保存修理工事が行われています。
工事中ならではの特別な体験もできるので、その現状と魅力を詳しく見ていきましょう。
保存修理工事はいつまで?現在は霊の湯のみ入浴可能
道後温泉本館の保存修理工事は、2019年から始まり、2024年末に完了する予定です。
工事期間中も営業は続いていて、現在は1階にある「霊の湯(たまのゆ)」に入浴することができます。
以前は「神の湯(かみのゆ)」という浴室もありましたが、こちらは工事のためお休み中です。
工事の様子を外から見学できるのも今だけの特別な体験。
夜には建物がライトアップされ、カラフルなインスタレーション作品で彩られるので、昼間とはまた違った幻想的な姿を楽しめますよ。
道後温泉本館の入浴料金とコース一覧
現在利用できるコースは、「霊の湯」への入浴のみのシンプルなプランです。
大人460円で、日本最古といわれる道後温泉のお湯を堪能できます。
この料金には、皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」の見学も含まれているのが嬉しいポイント。
かつては休憩室でお茶をいただくコースもありましたが、工事が完了して全館営業が再開されるまでのお楽しみですね。
入浴券は、建物の入口で購入できます。
新しい時代の温泉文化「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」の楽しみ方
道後温泉本館のすぐ近くに、2017年にオープンしたのが「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」です。
聖徳太子も訪れたとされる飛鳥時代をコンセプトにしていて、伝統工芸と現代アートが融合した豪華な建物が目を引きます。
館内は、本館の雰囲気を再現した浴室や、ゆったりとくつろげる休憩室など、見どころがたくさん。
歴史を尊重しつつも、新しく快適な温泉体験ができるのが飛鳥乃湯泉の大きな魅力です。
飛鳥乃湯泉の入浴料金とコース一覧
飛鳥乃湯泉の料金プランは、大きく分けて2種類あります。
一つは、入浴のみを楽しむシンプルな「浴室コース」(大人610円)。
もう一つは、入浴後に休憩室でくつろげる「休憩室コース」で、こちらは利用する部屋によって料金が変わります。
広い空間をみんなで使う「大広間休憩室」付きのコースは1,280円。
プライベートな時間を過ごせる「個室休憩室」付きのコースは1,690円です。
休憩室コースには、貸し浴衣や貸しタオル、お茶とお菓子のサービスも含まれているので、とってもお得感がありますよ。
個室や大広間など休憩室の種類と利用方法
休憩室で過ごす時間も、飛鳥乃湯泉の醍醐味の一つです。
「大広間休憩室」は、湯上がりに畳の上でゴロゴロしながら、みんなでワイワイ過ごせる開放的な空間。
「個室休憩室」は、自分たちだけのプライベートな空間で、周りを気にせずのんびりしたいカップルや家族におすすめです。
さらに、本館の又新殿を再現した「特別浴室」を貸し切りで利用できる、とても贅沢なプランもあります。
どのコースを選ぶかによって、過ごし方が大きく変わるので、旅の目的に合わせて選んでみてくださいね。
地元の人々に愛される「椿の湯」の特徴
道後温泉商店街(ハイカラ通り)の入口にあるのが、3つ目の外湯「椿の湯」です。
本館や飛鳥乃湯泉のような華やかさはありませんが、地元の人たちが日常的に利用する、昔ながらの公衆浴場といった雰囲気が魅力。
観光客だけでなく、地域の人たちの生活に溶け込んでいる温泉です。
浴室は広々としていて、花崗岩を使った湯釜が特徴的。
気取らない雰囲気の中で、シンプルに温泉そのものを楽しみたい人にはぴったりの場所ですよ。
椿の湯の入浴料金と利用時のポイント
椿の湯の魅力は、なんといってもそのリーズナブルな料金です。
大人の入浴料は400円と、3つの外湯の中で一番安く利用できます。
入口にある券売機で入浴券を買って入るスタイルなので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。
ただし、タオルや石鹸類は備え付けられていないので、持参するか、番台で購入する必要があります。
シャンプーやボディソープは置いてありますよ。
観光客向けのサービスというよりは、本当に「まちのお風呂屋さん」なので、そのローカルな雰囲気を味わうのも楽しみ方の一つです。
結局どっちを選ぶ?目的別におすすめの外湯を紹介
ここまで3つの外湯の特徴を紹介してきましたが、いかがでしたか。
それぞれに個性があって、ますますどこに行こうか迷ってしまったかもしれませんね。
ここでは「こんな旅をしたい人には、ここがおすすめ!」というのを、目的別にズバリ紹介します。
あなたの旅のプランに合う温泉を見つけるための、最終チェックとして参考にしてください。
歴史と世界観に浸りたいなら道後温泉本館
建物の持つ歴史や物語、唯一無二の雰囲気を全身で感じたいなら、間違いなく道後温泉本館がおすすめです。
現在は工事中ですが、重要文化財の建物に入り、歴史ある「霊の湯」に浸かる体験は、他では決して味わえません。
お風呂から上がった後は、皇室専用の浴室「又新殿」を見学して、その荘厳な造りに感動するはず。
道後温泉のシンボルであり、すべての物語が始まるこの場所は、一度は訪れておきたい特別な空間です。
豪華な休憩室でゆっくり過ごすなら飛鳥乃湯泉
温泉だけでなく、湯上がりの時間も優雅に過ごしたいなら、飛鳥乃湯泉がぴったりです。
特に個室休憩室付きのプランを選べば、プライベートな空間で誰にも邪魔されず、のんびりとくつろげます。
貸し浴衣を着て、お茶とお菓子をいただきながら過ごす時間は、旅の素敵な思い出になること間違いなし。
アート作品のような美しい館内を見て回るだけでも楽しめるので、少しリッチな気分を味わいたい人におすすめします。
温泉を手軽に楽しむなら椿の湯
観光の合間にサクッと温泉に入りたい、できるだけ費用を抑えたいという方には椿の湯が最適です。
道後温泉商店街のすぐそばにあるのでアクセスも抜群。
気取らない雰囲気なので、普段着のまま気軽に立ち寄ることができます。
運が良ければ、地元の人たちとの何気ない会話が生まれるかもしれません。
道後温泉の日常に少しだけお邪魔するような、そんなローカルな体験ができるのも椿の湯ならではの魅力ですよ。
道後温泉の外湯めぐりを満喫するための補足情報
どこの外湯に行くか決まりましたか?
最後に、外湯めぐりをよりスムーズに、快適に楽しむための便利な情報を紹介します。
特に週末や連休は多くの人で賑わうので、混雑状況の確認方法は知っておくととても役立ちます。
3つの外湯の位置関係も頭に入れておけば、効率よく観光プランを立てられますよ。
整理券の配布とリアルタイムの混雑状況を確認する方法
道後温泉本館と飛鳥乃湯泉では、週末など混雑が予想される日に整理券を配布することがあります。
整理券がないと入れない場合もあるので、現地に着いたらまず配布状況を確認しましょう。
また、道後温泉の公式サイトでは、3つの外湯の現在の混雑状況や待ち時間をリアルタイムで確認できます。
「空き」「やや混雑」「混雑」といった表示で一目で分かるので、出発前や移動中にチェックするのがおすすめです。
これを使えば、混雑を避けてスマートに外湯めぐりができますね。
3つの外湯(本館・飛鳥乃湯泉・椿の湯)へのアクセス
3つの外湯は、すべて道後温泉の中心エリアに集まっています。
伊予鉄道の「道後温泉駅」を起点にすると、どの施設へも歩いて数分でアクセス可能です。
道後温泉本館と飛鳥乃湯泉は、お互いにすぐ見えるくらいの距離感。
椿の湯も、道後温泉商店街のアーケードを抜けてすぐの場所にあります。
3つの施設は非常に近いので、気軽に「はしご湯」をすることもできますよ。
道後温泉本館と別館の違いまとめ
道後温泉の本館と別館の大きな違いは、歴史や建物の雰囲気、そして料金やサービス内容にあります。
- 道後温泉本館:重要文化財で歴史と風格を感じたい人向け。現在は工事中で入浴のみ。
- 飛鳥乃湯泉:豪華な休憩室で優雅な時間を過ごしたい人向け。新しい施設で快適。
- 椿の湯:安く手軽に温泉を楽しみたい人向け。地元に密着したシンプルな浴場。
それぞれに全く異なる魅力があるので、一つの正解はありません。
この記事を参考にして、あなたの旅のスタイルにぴったりの温泉を選んでくださいね。
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